近年はSSDの利用が個人ユーザーの間で増え、それにあわせてデータ復旧の必要性も増しました。SSDの不調は、HDDと異なり突然起こります。HDDでは異音やファイル読み込みの遅延等で、ユーザーが事前に察知できます。そのため、大切なデータは前もって移動さえることができるのです。しかし、SSDはある日突然訪れるため、データを保存する機会がありません。それに比例して、データ復旧の必要性が増しているのです。突然現れる不具合は、BIOSがSSDを認識できなくなる、SSDの容量が変わってしまう、OSが起動しなくなる、元のデータが変わる等があります。

しかしながら、このような現状があるにも関わらず、そのデータ復旧の難易度は高く簡単と考えているユーザーは少数派です。米国の民間調査では、SSDのデータ復旧が簡単と考えているのは僅か25%で、残りの75%は「ほぼ不可能」「ほとんど不可能」と考えています。その原因は、SSDのコントロール技術が進んでいること、そしてコントロール技術やファームウェア技術をメーカーが明かさないことにあります。SSDメーカー各社は高速化・信頼性・耐久性等の性能の競争をしているための、NANDフラッシュメモリへ記録方法は、統一されていません。NANDフラッシュメモリは、記録回数に制限があります。

そのために、データを圧縮して保存する仕組み、記録回数を少なくする仕組み、故障したメモリを補正する仕組み等を取り入れ、各社競い合っています。また、NANDフラッシュメモリの読み書き速度を速くする技術も同様です。この技術の競い合いが、コントロール技術やファーウェア技術が表に出ない理由であり、データ復旧をより困難にしている理由でもあるのです。SSDベンダーやコントローラベンダーが協力し合って、よりデータ復旧を可能にするような動きが現れ始めていますが、残念ながら実を結んでいません。そのために、データ復旧ソフトもいまだSSDには対応していません。SSDのデータ復旧を個人が容易に行えるまでは、まだ時間が必要でしょう。では、個人ユーザーがSSDのデータ復旧させるためにはどうした良いのか。SSDのデータ復旧を日頃より研究している業者に依頼するしかありません。HDDと同様にSSDを一旦分解し問題のある部品を取り替え、データ復旧を試みる企業があります。残念ながらHDDと比較すると復旧率は低いですが、少なからずデータ復旧できる企業は存在します。突然の故障に慌てる前に、対応できる企業を知っておきたいものです。

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